・ロンジャン工業団地内工場建設規定
準拠法：
- 2012年9月4日発行の建設許可に関するベトナム政府議定64/2012/ND-CP号
- 2008年4月3日発行のベトナム建設技術基準に関する建設省の決定04/2008/QD-BXD号
- 2008年9月8日発行のロンジャン工業団地内工場建設計画管理に関するティエンザン省人民委員会の決定2734/QD-UBND号
投資家は工場の設計と建設にあたり本規定を順守しなければならない。
1. 建設許可手順
ティエンザン省工業団地管理委員会による建設許可は以下の手順で発給される。
- 投資家は規定に従った設計図面を作成し、所轄のティエンザン省消防局へ提出する。
- 投資家はプロジェクトの環境評価報告書を作成し、所轄のティエンザン省資源・環境局へ提出する。（又は、プロジェクトの規模によって環境誓約書をタンフック県資源･環境室を通じて提出する）
- 上記の手続き終了後、投資家は工場の詳細設計図を作成し、ティエンザン省工業団地管理委員会へ提出し、建設許可証の審査と発給を受ける。
2. 建設管理の為の各指標
- 工場建設用地は土地全体の40％から70％までとする。
- 階数は1階から5階までとし、各階の高さは生産ラインの要求に応じる。
- 土地使用係数：0.7から2まで（土地全体の面積の70％から200％まで）
- 緑地部分：緑地部分は土地全体の面積の20％以上とする。
3. フェンス
- フェンスは敷地内のベースラインに納まるように設計、設置しなければならない。
- 道路に面する側のフェンスは地面から2m以上の高さで、向こう側が見える状態にする。（オープン）
- 工場の境界に設置する塀は地面から2.2メートル以上の高さで、レンガ構造とする。（クローズ）
4. 公共設備との接続（電気、給水、排水・・・）
工場内からロンジャン工業団地の電気、給水、排水システムへ接続する位置は、ロンジャン工業団地開発会社が指定する。投資家または設計者は、具体的なガイダンスを受けるためにロンジャン工業団地施工管理部門へ連絡すること。
- 電気接続位置：工場に最も近い電気系統のトランス(22kV)を起点とし、受電設備は工場建物内に設置すること。
- 給水口接続位置：工場区画の角に設置されている枝管とバルブ地点
- 雨水排水管接続位置：工場に最も近い雨水排水溝
- 排水接続位置：工場に最も近い排水溝。工業団地の共用排水システムに接続する前に、工場外部に設置した2ヵ所の排水ますに接続する。
注意：雨水排水システムと工場排水システムは別系統としなければならない。
5. 施工管理
- ロンジャン工業団地内で作業する施工会社と労働者はロンジャン工業団地開発会社の公布したゲート通過手順を順守すること。
- 施工会社は以下の情報を記載した工事書類を提出しなければならない。現場監督または管理者の氏名、住所、電話番号、簡易宿泊場所、衛生施設、電気と水の設置場所、ワーカーの管理方法、工事期間、移動手段、使用材料、設備など。本書類は工事開始前にロンジャン工業団地の同意を受けなければならない。
- 生活ゴミは一箇所に纏めて廃棄し、ロンジャン工業団地が定期回収できるように連絡する。
- 工事現場周辺の衛生環境を保証し、ワーカーのための浄化槽と簡易トイレを建設し、周辺地域の環境に悪影響を与えないことを誓約する。
- 管理者とワーカーの人数を地域公安に報告し、承認を得てからロンジャン工業団地に報告する。
- 施工業者はロンジャン工業団地の基礎インフラ、電気、水道を利用するために契約書に署名しなければならない。
- 消防設備を設置しなければならない。
- 井戸から水を汲むことは認めない。
- 建設工事中、規定に従い工事保険を購入すること。
- 施工業者は工事によりロンジャン工業団地または第3者の財産を破損した場合はそれを補償する責任を負い、別途罰則が適用されることもある。
- 土砂、土は工業団地の規定に従い処分すること。
- ロンジャン工業団地は、施工業者が上記規定に違反した場合、違反が修正されるまで建設工事を中断する権利を有する。
6. 着工手順
- 建設許可を受けた後（ティエンザン省工業団地管理委員会発給）、投資家又は施工業者は、施工管理部門から土地の区画境界識別標（土地の境界、高さ、座標の図面）を受取る。
- 施工業者は承認を受けた設計図面を1部ロンジャン工業団地に提出する。
- 公共設備の使用契約書を締結してから、電気、水道メーターの設置費用を清算し、規定に従い料金を支払う。
- 工業団地の電気、雨水排水、排水システムに接続する必要がある場合は、施工管理部門に連絡し、詳細説明を受ける。
施工期間中に必要な場合、本規定には新たな条項がを追加、その旨、施工業者に通知する。
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